中国語の翻訳者に求められる資質
良い翻訳者と悪い翻訳者
同じ材料でも、料理する人によって味に差が出るように、翻訳者にも、人にとって良し悪しの差が出ます。翻訳という行為は、機械に任せるのではなく、人間のする行為ですから、人によって差が出るのはごく自然なことです。でも、同じ翻訳者になるのだったら、良い翻訳者になる方が良いに決まっています。では、どのような翻訳者を良い翻訳者と言い、反対にどのような翻訳者を悪い翻訳者と言うのでしょうか。
良い翻訳者は、絶対と言って良いほど、原文に忠実で、且つ読み手にとって違和感を感じさせない文章に翻訳できます。それだけでなく、更に細かいニュアンスにまで気をつけなければいけません。表現を一つ間違えれば、全く違ったニュアンスで伝わってしまうぐらい危険なのですから、言葉選びには慎重でなければならないのです。
また、翻訳という行為は、あくまでも途中経過でしかないのです。翻訳された文章は最終的にはお客様の手元に行き渡るのですから、翻訳者は常にお客様の視点に立って考えた上で翻訳に携わるべきなのです。このような心がけは、中国語だけでなく、他の言語でも十分に当てはまります。また、お客様視点で仕事をするということは、翻訳者だけでなく、他の仕事でも言えることです。
反対に悪い翻訳者は、自分勝手な解釈をし、それでもって原文の内容を曲げて翻訳しようとします。翻訳する以上は、原文のニュアンスを外すことは絶対にあってはいけません。原文の意味が十分に伝わなければ、翻訳する意味がないのです。また、単なる中文和訳や和文中訳だと思っている人も要注意です。翻訳は単なる和訳などではないのです。原文の意味を正しく違和感なく伝えてこそ、良い翻訳者と言えるのです。