中国語の翻訳者に求められる資質
語学スキル
中国語の翻訳者として活躍するにあたって、まず欠かせないのが、語学スキルです。ただ、ここで勘違いしないで欲しいことが何点かあるので、ここでは、翻訳者に求められる語学スキルに焦点を絞ってお話をしていきます。
まず、中国語の翻訳者になるには、最低2か国語は精通していないといけません。その2か国語の中には、もちろん母国語として習得した言語を含んでも構いません。翻訳という作業は、日本語から中国語、中国語から英語、英語から日本語などという風に、ある言語を別の言語に理解されやすいように置き換えていくことなのですから、最低2か国語のスキルが必然的に求められるのです。
中国語の翻訳者になりたいから、中国語だけ勉強すれば良いという考え方は間違いなのです。どんなに中国語が堪能でも、母国語を含め他の言語が全くダメという状態ではお話にならないのです。むしろ、外国語より母国語を正しく使いこなせることの方がより大きな位置を占めていると言っても決して過言ではありません。
次に、外国語のスキルについてです。分かり易い例として、中国語検定というものさしを使って考えてみます。中国語検定は、準4級、4級、3級、2級、準1級、1級という順番でグレードが上がっていきます。
この中でも2級は「実務として中国語を操るための基礎が出来上がっている」とされ、準1級は「社会生活に必要な中国語を習得し、通常の文章の中国語訳・日本語訳、簡単な通訳が可能」とされています。このような基準で考えると、翻訳者に必要な最低限の中国語スキルは2級から準1級程度と言えます。但し、中国語検定の級と翻訳者としての適性は必ずしも比例するとは限らないので、その点も留意しておく必要があります。