中国語翻訳以前の基礎学習

文法

外国語の学習において、文法の学習は欠かすことができません。翻訳などでも能率的に業務をこなすには、外国語の語順のまま理解しないと話になりません。そういう点から考えても、文法が身についているのとそうでないのとでは、やはり雲泥の差があります。

しかし、外国語と言うと、やはり難しいという印象を持つ人が少なくありません。その理由としては、文法が難しいからというケースが多いです。では、中国語も文法が難しい言語なのでしょうか。意外かもしれませんが、中国語の文法は想像以上にシンプルなのです。その理由についてお話します。

中国語の動詞は、英語のように語形変化がありません。まずは英語で言うbe動詞に当たる「是」について見てみましょう。「私は日本人です」を中国語では「我是日本人」、「彼は中国人です」なら「他是中国人」「私たちはアメリカ人です」なら「我門美国人」となります。英語のbe動詞は主語によってam、is、areと変化します。でも、中国語の「是」は主語が私でも私たちでも全て同じ形なのです。

次に一般動詞についても見てみましょう。例として「私たちは中国へ行きます」を中国語で言うケースを挙げます。この場合「我門去中国」となります。もし、「彼は日本へ行きます」なら「他去日本」となります。この例からも分かるように、一般動詞でも主語に関係なく語形変化はしないのです。

英語では「主語が彼や彼女やそれといった三人称単数で、且つ時制が現在の場合は、動詞にsやesがつく」というルールがありますが、中国語にはそのようなものは一切存在しません。主語が何であれ、動詞の形は全く同じなのです。中国語に三人称単数現在形といった概念は存在しないのです。

ごく基本的な語順のルールではありますが、シンプルながらどんなことにも応用できるのが、中国語の文法なのです。「基礎だから文法は不要」なのではなく「基礎だからこそ文法が必要」なのです。